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私の心と敦煌 敦煌研究院名誉院長樊錦詩 - AFPBB News

【6月10日 People’s Daily】私と敦煌(Dunhuang)の間には切っても切れない縁があり、私の一生は敦煌のためにありました。

 子供のころ、教科書で莫高窟(Mogao Caves)について書かれた文章を読み、私は敦煌に憧れ始めた。1962年、北京大学(Peking University)歴史系考古学専攻の卒業実習で、私は初めて莫高窟に来ました。私は敦煌行きを非常に美しいものだと思っていましたが、そこの生活の厳しさは、想像を絶するものでした。

 洞窟に入ると、そんなことは全く重要ではなくなりました。先生は私たちを連れてひとつひとつ洞窟を見ていきました。私たちは壁画芸術に耽溺(たんでき)しました。しかし、私は体が弱く、気候で体調を崩すのが心配だったのと、恋人(のちの夫)が武漢市(Wuhan)で働いていたので、先に敦煌で3年真剣に研究して、それから武漢に行こうと思いながら、再び敦煌に行きました。それが一生のことになるとは思いませんでした。

 家族と19年も離れていて、葛藤がありました。しかし、敦煌を離れれば自分の精神的な根っこが失われてしまうと思いました。夫は私が敦煌を離れないと分かると、武漢大学(Wuhan University)に考古学専攻を立ち上げ、敦煌まで来てくれました。彼の助けがなければ、のちの私はなかったと思います。

 敦煌文化芸術の保護と研究が始まったのは、前世紀40年代の初めです。私にできることは、先輩方を手本として、莫高窟を守るため力を尽くすことです。

 60歳になった年、私は敦煌研究院の院長に任命され、再スタートしました。それから17年になります。その間、国は敦煌石窟への保護に力を入れ続け、ハイテクノロジーを導入する予算は大幅に増え、国際協力も次第に多くなりました。敦煌石窟保護の任務はより重大なものとなっており、自然的な浸食や急速に増えた観光客の数など、莫高窟その環境を守るには課題だらけです。壁画や塑像の彩色は退色しており、そのまま消えていってしまいます。損傷を未然に防ぐようにしていかねばなりません。

 時代は進歩しており、敦煌保護の理念も随時更新されています。80年代に北京へ出張した時、初めてパソコンを見て衝撃を受けました。長年、私は壁画の退化や病変に悩まされていました。もしデータを蓄えて、壁画を永久に保全しておけるなら、すべての洞窟の壁画をデータにして保存しておくべきでしょう。洞窟のデータ化案を出したのは2010年のことでした。

「データ敦煌」は具体的に2方面の内容を含みます。一つ目は、データ化した石窟や壁画・彩色塑像のデータベースを作るのです。これは敦煌芸術の保存研究に基礎情報を提供するだけでなく、壁画や彩色塑像に保護措置を行う時の根拠にもなります。同時に、世界中に散在する敦煌の文献や研究成果の資料も電子アーカイブに集めます。洞窟・壁画・塑像や敦煌に関連するすべての文化財をデータアーカイブにして、敦煌芸術を莫高窟の外で楽しめるようにするのです。現在、私たちは壁画データ化技術とその基準を定め、百人近くのチームを育成しました。

 データ化の推進に伴い、私が認識したのは、敦煌石窟のデータ化は永遠に歴史的情報を保存するだけでなく、講習が文化遺産を楽しむことにも必要ということです。私は、「莫高窟の永久保存・永続利用」という構想を提出しました。

 真の幸福とは、魂に呼ばれて、本当の意味の自分になることです。私にとっては、出すべき力を出し、先人に恥じない仕事をすることが最大の幸福なのです。(c)People's Daily/AFPBB News

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June 10, 2020 at 08:48AM
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