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ギンズバーグ米最高裁判事が死去 女性権利に功績―後任補充が焦点 - 時事通信ニュース

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2020年09月19日10時11分

米連邦最高裁のルース・ギンズバーグ判事=2017年6月、ワシントン(AFP時事)

米連邦最高裁のルース・ギンズバーグ判事=2017年6月、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】米連邦最高裁判事で最高齢のルース・ギンズバーグ氏が18日、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。87歳だった。リベラル派で、女性や人種的少数派の権利向上に功績があり、若者を中心に偶像視される存在だった。
 定員9人の終身制の連邦最高裁判事をめぐり、トランプ政権は欠員が出れば直ちに後任を指名する考えを示していた。11月3日の大統領選を控え、現政権下で後任の補充があるかが焦点となる。
 ギンズバーグ氏の死去により最高裁は保守派5人、リベラル派3人の構成となった。保守派のロバーツ長官はリベラル寄りの判断を下すことも多く、勢力は事実上伯仲していた。就任後、2人の保守派を送り込んだ実績のあるトランプ大統領がさらに保守派を指名すれば、今後数十年の最高裁判決の流れを左右するとも言われる。
 ギンズバーグ氏は女性2人目の最高裁判事として1993年にクリントン政権下で指名された。96年には男子限定の歴史を持つバージニア州軍人養成大学の入学規定を「能力に基づき社会に貢献する女性の権利は否定できない」として違憲とする判決を書いた。
 2018年に伝記映画が公開され、名前の頭文字を取った「RBG」の愛称で若い世代を中心に尊敬を集めてきた。大統領候補時代のトランプ氏を「詐欺師」と批判したこともある。
 近年はたびたびがんを患い、今年5月以降化学療法を受けていた。

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