IOCとFIFA、2つの組織の思惑とは
(写真はイメージです)
(後藤 健生:サッカージャーナリスト)
国際サッカー連盟(FIFA)の作業部会は去る4月3日、1年延期された東京オリンピック男子サッカーの参加資格について、延期決定前の規定の通り「1997年1月1日以降生まれの選手」とすることを決めた(これからFIFA理事会で正式決定される)。
オリンピックの男子サッカーには「23歳以下」という年齢制限があり、2020年大会の場合、同年に満23歳を迎える「1997年1月1日以降生まれ」の選手に出場資格が与えられていた(その他、「オーバーエイジ枠」として年齢制限のない選手を各チーム3人まで加えることができる)。ところが、大会が1年延期されたため、この規定がどうなるかについて注目が集まっていたのだ。
東京オリンピックでメダル獲得を目指す日本代表の主力で、すでに年齢制限のないフル代表でも活躍している堂安律(どうあん・りつ、エールディヴィジ・PSVアイントホーフェン所属)と富安健洋(とみやす たけひろ、セリエA・ボローニャFC)はともに1998年生まれだし、久保建英(くぼ・たけふさ、プリメーラ・ディビシオン・RCDマヨルカ所属)は2001年生まれだから、規定が変更されても影響はない。
だが、たとえば長くキャプテンを任されていた中山雄太(なかやま・ゆうた、エールディヴィジ・PECズヴォレ所属)は1997年2月生まれだから、もし規定が「1998年1月1日以降」に変更されていたら出場資格を失ってしまうところだった。
1997年生まれの選手たちは、FIFAの決定でホッとしていることだろう。
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April 19, 2020 at 06:00AM
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五輪サッカーが23歳以下になるまでの紆余曲折と妥協 - JBpress
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