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あえて言う「今はサッカーを楽しまなくていい」と - サッカー現場発 - サッカーコラム - 日刊スポーツ

スポーツが消えた。桜が葉桜になり、原稿を書く今日(15日午前)はまぶしいほど天気がいい。普段なら仕事に出掛ける前に、ふらっと近所の公園を散歩したい衝動に心揺れていたのだろう。佳境に入っているはずの欧州サッカーの録画中継を見ていたかもしれない。

しかし、スポーツが消えた。Jリーグもやらないし、プロ野球もやらない。最初は違和感があったが、今は正直、違和感がない。「新型コロナウイルスにかからないこと。極力、人との接触を避けること。かかったとしても家族に移さないこと。同僚や知り合いにも移さないこと」をまず考える。目の前にあまりにも大きい関心事があるから、今の私にはスポーツを楽しむ余力がない。

一時、私の中でサッカーが消えたことがある。私は96年に日刊スポーツ新聞社に入社して20年以上、サッカーを担当した。02年11月から1年間、06年11月から1年2カ月、相撲を担当した。その2年2か月間、私は日本代表試合を含め、サッカーを観なかった。

サッカー担当の時は「サッカー担当じゃなかったら、ビールを飲みながら代表戦を楽しめるのに…」と思っていたが、相撲担当時代は、相撲関係者と飲む機会があまりにも多く、サッカーを楽しむ余裕がなかった。私の中では、人脈をつくり、相撲を勉強することが、サッカーを楽しむことより、優先順位が上だったからだ。

今、我々の周りからサッカーが消えている。当然「またサッカーを楽しみたい」と思うファンも多いだろう。だが、現状はそれほど切実でもないかもしれない。7日に7都府県に非常事態宣言が発令されてから、J各クラブにはリーグ戦再開を問う電話が格段と減ったという。

また、感染者が出ない岩手県サッカー協会が、天皇杯県予選を実施することが公に出た9日の夜から10日の午前に掛けて「なんでこんな時期にサッカーをやるんだ!」の抗議電話が殺到。結局、延期を決めた。

「サッカーを通じてファンを勇気づけたい」と思う関係者も多い。あるJクラブ社長から本音を聞いたことがある。

「正直、我々も今、やりたくない。Jリーグを観戦して感染しました、となれば、それこそ大きな打撃だからね。収入が減って経営的に苦しくなるリスクがあまりにも大きいから、再開時期をみんなで一生懸命に探っている。クラブの存続にも関わるからね」

サッカーに関わる仕事をしている私の口から言う言葉ではないのかもしれないが、あえて言います。「今はサッカーを楽しまなくていいんじゃない?」と。

自分を守り、家族を守り、友人や知人を守ることを優先させるべきだと思う。【盧載鎭】

◆盧載鎭(ノ・ゼジン)1968年9月8日、ソウル生まれ。先日、消毒液が購入でき、ちょっとひと安心の2児のパパ。

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April 15, 2020 at 09:49AM
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