「私には黒人の友人がいるから、私は人種差別主義者じゃない」と主張する人は少なからずいる。だが本当にそうだろうか? それは人種差別が何か見えていない、その黒人の友人が背負っている重荷をわかっていない、自分の中にある偏見や差別意識を直視しようとしていないだけではないだろうか。 人種差別主義者じゃなくても、社会の構造的差別に加担してしまっていることはある。そんな人たちへ宛てて、ひとりの黒人女性が、米メディア「リリー」に手紙を書いた。 その内容は黒人から白人へ向けて書かれたものだが、肌の色に限らず、出自や国籍、性的指向などを理由に他者を差別する人々にも当てはまるのではないだろうか。
あなたの白人性を脅かさない友だち
友人の皆さん こんにちは。私です。あなたの黒人の友だち。 私のこと、覚えているはず。高校時代に、サマーキャンプで、大学時代に、あるいは職場で出会った、あの黒人の友だちです。 あなたをクールな気分にさせる、あの友だち。あなたの白人性を脅かさず、責任を求めることもない黒人の友だち。 どんなときも、あなたに居心地の悪さを覚えさせない、黒人の友だち。あなたが「ほかの黒人とは違う」と言う、黒人の友だち。あなたによって黒人性を薄めてもらっている、あの友だち。 私は、あなたを絶対に非難しない黒人の友だち。あなたが支えて、そして利用する友だち。あなたが人種差別主義者でない証拠として一緒に撮った写真を暖炉の上に飾っておく友だち。ディスカウントストアで買った飾り物みたいに。 さあ、もう私が誰かわかる? 私を思い描ける? こうした言葉を語る私の声が聞こえる? 私がそこにいるみたいに。あなたのすぐ向かいに座っているみたいに。
あなたは不正義に沈黙した
私がわかる? 私が見えている? 連絡したのは、どうしているかと思ったから。最後に話をしたのはかなり前のこと。このところ、世の中では多くのことが起きていて、それとともに私も多くの変化を経験している。 私はもう、あなたが知っていたあの黒人の友だちじゃない。 実を言えば、あなたが知っていたあの黒人の友だちだったことは一度もなかった。 以前の私は、見せかけの私だった。トーンダウンさせた私だった。あなたにとって受け入れやすいと考えたバージョンの私。 まずは私という人間を分かれば、私のことを、私の仲間に起きている──これまで起きてきた──ことを気にかけてくれるんじゃないかと思っていたの。いずれ耳を傾けてくれる、と。私を信じてくれる、と。 だって、私はあなたの友だちだから。 でも、そうはならなかった。 タミル・ライスが、サンドラ・ブランドが、エリック・ガーナーが、フィランド・カスティルが、フレディ・グレイが殺されたとき、あなたは彼らの折れた骨や失われた命ではなく、抗議デモで破壊された店や窓のことをまくし立てた。 あなたの大事なアメフトの試合でコリン・キャパニックが片膝をついたとき、あなたは不満を言ったけれど、キャパニックがなぜそんな行動をとったのかについては触れなかった。それは人種差別に対する抗議だったのに、あなたはその不正義については、一度だってはっきり口にしなかった。
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June 20, 2020 at 09:36AM
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