
栃木山の真実に迫る
相撲史にも残る、栃木山の鮮やかなまでの引退劇――これについて私は、当時の番付にこだわり、その潔すぎる引き際(3連覇ののちあっさり現役引退)は、番付不満の結果と、長い間ずっと思い込んでいた。 ところが一方で、栃木山は、引退の数年前から、いずれ相撲をスポーツとして研究するために洋行したいと漏らしていたのだ。 ここに掲げた写真は、引退翌年、丸一年をかけた欧米漫遊の一コマ。これを見て驚かされたのは栃木山のその笑顔だった。武骨を絵に描いたような栃木山を散々見てきただけに、この満面の笑顔には度肝を抜かれた。開放感に満ちたその顔はしてやったりといった表情にも見える。欧米漫遊はやはり念願だったのだ。 栃木山は土俵上での戦いでは遠慮の二文字を嫌ったものの、土俵を下りれば常に謙譲の人だった。 現役時代の栃木山といえば、恬淡(てんたん)・謙遜の人と相場が決まっていた。恬淡は今ではあまり耳にすることはないが、あっさりしていて無欲、地位や名誉に執着しない人となりを指す。ならば、引退の真意に番付不満はあたらないと考えるにいたった。 それにしても、この強烈で洒脱なショットはどうだ。おかっぱ頭の藤田嗣治がいるせいばかりではないだろうが、役者がそろうとこうまで絵になるものか。
"私の" - Google ニュース
August 04, 2020 at 10:16AM
https://ift.tt/2Pn2ecQ
【私の“奇跡の一枚” 連載81】 世界をにらんでいた栃木山 レオナルド藤田も魅了した小さな大横綱。(ベースボール・マガジン社WEB) - Yahoo!ニュース
"私の" - Google ニュース
https://ift.tt/34YVNCz
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "【私の“奇跡の一枚” 連載81】 世界をにらんでいた栃木山 レオナルド藤田も魅了した小さな大横綱。(ベースボール・マガジン社WEB) - Yahoo!ニュース"
Post a Comment