南太平洋のフランス特別自治体ニューカレドニアで4日、フランスからの独立の是非を問う2度目の住民投票が行われ、即日開票の結果、反対票が賛成票を上回り、2018年の前回投票に続き独立が否決された。AP通信などが伝えた。引き続きフランス領にとどまることになる。
ニューカレドニアは1853年にフランスが併合。支配層だったフランスなど欧州系移民との貧富の差に不満を持つ先住民カナクらが長年独立を求めてきた。ニューカレドニアはフランスから巨額の経済支援を受け、フランス軍の基地もある。経済や安全保障を理由に、独立した場合の負担増を懸念する欧州系住民らの「現状維持」を求める声が上回った。
独立反対派には、フランス領でなくなると南太平洋の国々に巨額のインフラ整備攻勢をかける中国が本格的に進出してくるとの警戒もあった。(共同)
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