3月16日の夜、テレビの画面に現れたマクロン大統領は、国民に向けての演説で、
"Nous sommes en guerre (我々は戦争に入った)”
【画像】新型コロナ危機、「日本批判」を何度も行ってきた私の反省
という言葉を何度も繰り返した。その翌日、フランスはロックダウンされた。
筆者はフランス、パリの郊外で子供2人と夫の4人で暮らしている。ロックダウンによって、移動は突如として制限され、家の周囲1km以内で暮らす毎日だ。親戚にも近所の友人にも会えない状況で、一番小さな家族という単位のみで過ごす日々が始まって1ヶ月が経つ。
ここで書く話はあくまで、パリの郊外に暮らすフリーランスの私個人の体験であり、非常に限定的な場所から見たり聞いたりしたことだ。決して誰もが同じように感じているわけではないということをお断りしておきたい。その上で、フランスに暮らす私の生活にどのような変化があったのかを紹介したい。とくに注目してほしいのは、1ヶ月もロックダウンが続くとやはり精神的な負荷が大きいという点である。
突然、友達家族とまったく会えなくなった
フランスではまず3月12日の大統領の演説で、全ての学校が翌週から閉鎖されると決まり、3月14日には飲食店が閉鎖された。イタリアの惨状は伝わってきておりある程度は予想していたが、小学生の双子がいる我が家にとってこの学校閉鎖は一大事だった。もともと夫も私も在宅勤務だが、子供二人がそこに加わるという状況を想像し、思わず頭を抱えてしまった。
ロックダウン前日は、友人家族と会い、また晴れたら一緒に遊ぼうと軽く手を振って別れた。ちなみにフランスでは挨拶で頰にキスをしたり、握手をする習慣があるのだが、ここしばらくは誰もがそれを避けるようになっていた。
それでもこの時点では彼らともまたすぐに会えると思っていた。しかし事態は急変し、その翌々日から外出禁止などを含む厳しい規制が始まった。それからは10万人の軍人や警官が監視のために全国に配備され、人々は食料品を買う以外は基本的に外出を禁じられている。
家の周りのちょっとした散歩や運動のための外出は許可されているが、基本は一人、あるいは同じ家のメンバーのみという限定がつく。また、買い物も含めて、すべての外出は正式な書式に署名をし、常に持ち歩いていなければ罰金が課せられる。
それぞれの市町村が独自のルールを設けているケースもある。例えばパリ市は、午前10時から午後7時までのパリ市内でのジョギングを禁止にしてしまった。なかにはベンチに座る人がいるという理由で、町中のベンチを撤去したり、2分以上座るのを禁じた町もあるようだ。
ちょうど4月頭からイースター休暇が始まった。すると、人々がバカンスに出かけることがないように、と監視人員が大規模に街中や駅に配備されると発表された。深刻な事態なのだけれど、こんな時でもバカンスに行こうという人々が大量にいることを前提として社会が動くことに少し可笑しくなった。
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