映画一筋だった若尾さんは１９７０年、芸術座の「雪国」で舞台女優としてデビューした。もちろん演じたのはヒロイン駒子。相手役の島村は中村吉右衛門さんだった。
演出家の菊田一夫さんに説得され引き受けた初舞台だったが、稽古（けいこ）では「ものすごい苦労をした」と振り返る。
「映画やテレビと全く違う。どうしたら劇場の一番後ろの席まで声と演技が届くのか、と悩んでいるうちに全然眠れなくなった。稽古が終わる頃には髪の毛が半分くらい抜けちゃったんです」
その苦労は、初日の舞台後、吉右衛門さんの母親、藤間正子さんから「いいわよ。自信を持ちなさい」と声を掛けられたことで報われたという。
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April 17, 2020 at 10:09AM
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私の宝物：女優・若尾文子さん 大好物の甘い菓子美しさ、おいしさ感動 - 毎日新聞
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