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「プーチンが私の命を狙っている」─ロシアの国家的ドーピングを告発した男が激白(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース

変装してスクリーンに現れた彼

グリゴリー・ロドチェンコフ(61)は麦わら帽子に大きなサングラス、医療用マスクといった出で立ちで照明の落とした部屋に座っている。場所がどこかはわからない。 これはビデオチャット越しのランチインタビュー。こちらには彼がどんな顔なのか見当もつかないし、スクリーンを誰かに盗み見られてもこの格好ならば気づかれまい。 いまだ世界で猛威を振るう新型コロナウイルスのパンデミック。画面の向こうの人物はロックダウン中の数週間をどう過ごしていたのだろうか。  「数週間だって?」と、くぐもった声で信じられないとばかりに聞き返してきた。 「数週間どころか、何年もこんな状態ですよ!」 ロドチェンコフにとって、ロックダウンは取り立てて目新しいことでもなんでもない。ロシアの反ドーピング検査所の所長だった彼は長年、大掛かりな「国家公認ドーピング計画」の背後にいて、ロシア選手の五輪大会制覇を首謀したブレーンのひとりだ。 4年前にその実態を告発し、妻子を残してアメリカに逃れた。昨年、亡命が認められた彼は証人保護プログラムによってアメリカ国内の安全な“秘密の場所”で暮らしている。 彼の告発でスポーツ史上最大級のスキャンダルの一端が明らかになり、ロシアは一連の制裁措置を受けた。この夏に東京五輪が予定どおりに開催されていたら、ロシア選手は国の代表権のない個人資格のみの参加になっていたはずだ。制裁措置は開催が1年後に延期された場合でもやはり適用されるだろう。 最近のロシア反体制派の殺害や暗殺計画を考えれば、ロドチェンコフの素性を隠すために手の込んだ対策が講じられるのも無理はない。彼の弁護士ジム・ウォールデンによれば、イギリス国内で起きたセルゲイおよびユリア・スクリパリ親子殺害計画の制裁措置として2018年にアメリカから国外追放されたロシア人60人のうち3人は、ロドチェンコフを狙っていたという。 「生きている限り、これが続くんです」とロドチェンコフは言う。「戦争と同じ。最初の1週間は、戦争が怖いと思う。でもそのうち戦争の中を生きるようになっていく。いまの私がそうです」

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August 30, 2020 at 09:30AM
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