思い出残るミカン釣り
今木孝子さん(73)=津市
ミカンで思い出すことがあります。小学校三年生の時、新婚間もない担任の先生が、ご自宅にひとり親と親のいない子二人を呼んでくださいました。こたつに入り、むいたミカンに糸のついた針でミカン釣りをしてくださいました。その友も先生も遠くに行ってしまわれ、思い出だけが残っています。
中井玉子さん(77)=四日市市
主人が闘病中、会社の後輩の方が奥さまとたびたびまんじゅうなどの好物を持って見舞いに来てくれました。年末には「実家に行ってきた」と言って必ず南紀みかんの大袋をくださいました。わが家の畑のミカンは酸っぱくて、主人は自分が植えた木だから頑張って食べていましたが「南紀みかんはやっぱりうまいなあ」と喜んでいました。主人は五年の闘病後、亡くなりました。お二人様はお元気でいられるでしょうか。
三村かず子さん(67)=松阪市
両親の結婚二十五周年を記念して、父の祖母と私、弟の五人で南紀を旅行しました。たくさんのミカンがオレンジ色に輝いていたのを覚えています。祖母も両親も他界しました。今は懐かしい思い出です。
稲田八栄子さん(58)=松阪市
母はミカンが大...
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