世界中で急速に普及が広がるテレワーク。だが技術になれていないことや、自宅という私生活の場に仕事を持ち込むことで、思わぬトラブルが発生したり、恥ずかしい失敗をする人も多いようだ。 ネコの昼寝に、エネルギーを持て余した子供、そして技術的な問題― テレワークの普及に伴い、こうした失敗を経験したことがあるという人も多いのでは。教会のオンライン説教や、米最高裁判所の口頭弁論でもこんな大失敗が― 「連邦通信委員会はこのように言っていました― （トイレを流す音） 内容がそのような話題に至ると、その通話は変換され―」 テレワークの災難は、その人の立場や議題を選ばない。 「ハイテク音痴として世界中に知れ渡った」 そう話すのはワシントンに拠点を置く非営利団体の幹部、リゼット・オカンポさん。オカンポさんには「お芋ボス」というあだ名が。オンライン会議の時、自分の顔ではなくジャガイモのようなイラストが写っていたからだ。 「部下とビデオ会議を開いたのだけれど、なぜか私だけイモの姿で映っていた。最初なんだかわからなかったけれど、土と草のようなものが見えたので、『うん、これはイモだね』みたいな感じになった。 私は何とか画像を切り替えようとしたんだけれど、うまくいかなくて。会議中ずっとおイモとして参加した」 インポッシブル・フーズ社の幹部、ジェシカ・アップルグレンさんもZOOMを使った会議で同じような体験をした。 「みんなが『エイリアンの目だ！ジェシカの顔に何が起きたんだ？』ってチャットで騒いでいたの」 だがアップルグレンさんには、さらに大きなテレワークの悩みがあるという。 「1日を順に追うと、まず犬が吠えだして、子供たちが騒ぎ出して、収まったかなと思ったら、散歩しているご近所の犬にうちの犬が吠えだして、（背後で犬の吠える声）こんな感じ。 子育てと仕事を両立させようとすると、親の状況は大きく変わってくる。こうした状況でどうしたら子供たちの模範となれるのか、悩んでいるのだと思う」 企業も社員に模範的行動を促している。 「この子が膝の上にのってきたんだ。そのせいで数時間の会議になるとは―」 米カリフォルニア州のデータエンジニア、アンドレ・ヒルデンさんは、ビデオ会議に関するマナーをまとめた会社のメールを見落としていた。会議中に飼い猫のターシャがヒルデンさんの膝で寝ていたのを、上司は問題視した。 「確かに私の膝でネコは寝てしまった。だがそれが問題になるとは思っていなかった。ところがプロ意識に欠けていると指摘されてしまった。 そしてその会議に出席していて不快に感じた人が、このことを次の会議の議題にした。こうした問題が二度と起こらないようにするには、どうしたらいいかってね」 数々のトラブルはあるものの、在宅勤務が原則になる可能性は十分にある。ビデオ会議システムのZOOMによると、4月に同社のシステムを使ったオンライン会議の数は1日平均3億回に達したという。そのうちのいくつかの議題はネコだったかもしれない。 経済活動が再開しても、多くの社員は今後も在宅で仕事を続けるだろう。フェイスブックのザッカーバーグCEOと、ツイッターのドーシーCEOは、従業員に対し在宅勤務を無期限で認める方針を示した。
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May 29, 2020 at 02:49PM
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ネコの乱入に奇妙なアバター、私の「テレワーク失敗談」（ロイター） - Yahoo!ニュース
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