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「“成田での乗り継ぎ時間”が私の人生を変えた」─旅する作家ピコ・アイヤーが日本への移住を決意した理由(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース

インド人の両親のもとに生まれ、イギリスで生まれ育ち、現在は日本の奈良に居を構える作家、ピコ・アイヤー。過去にはハーバード大学で教鞭をとり、TEDトークでも有名な彼は、旅の紀行文でよく知られている。 世界中の都市がロックダウン状態にあった5月、彼は英紙「ガーディアン」に日本についてのエッセイを寄稿した。もともと日本と何の接点もなかった彼が、数時間で日本への移住を決意した理由と、その経験から得た教訓を語った。 いまでも目に浮かぶのは、飲食店や茶室の入り口に、行儀よく並べられた何足もの靴の佇まい。道幅の狭い静かな参道沿いに、軒を連ねる木造の店舗。和室の窓から見える10月下旬の空にきらめく、橙色や緋色の樹々の紅葉。白い小石が敷き詰められた広大な境内と、その奥の荘厳な大本堂につながる何本もの脇道。 私は東京の主要国際空港がある街、成田で立ち往生していた。1週間の香港出張を終え、仕事が待つニューヨークへの帰路だった。 何としても避けたかったのは、空港周辺ホテルでの一泊を含む乗り継ぎだった。当時、成田空港は数年にわたり激しい論争の対象となっていた。近代化をさらに加速していた東京は、3本の滑走路と巨大なターミナルの建設のために、都外の遠隔地の農民と水田を犠牲にしたのだ。

「二度と訪れることはない」と確信した

ヒースロー空港があるハウンズロー、JFK空港があるクイーンズ周辺で嫌というほど時間を過ごしてきたが、空港の街に文化的な魅力は期待できない。しかし結局、私は宿泊先となったホテル日光成田で、時間潰しの方法を思案する羽目になった。 理解できない日本のテレビを眺め、晴天の午後をのらりくらりと過ごした後、ホテルのレストランで夕食を楽しみ、時差ぼけの眠りに落ちた。早朝に目覚め朝食をとったが、帰りの飛行機までまだ5時間もあった。 そこで私は、成田の街を走る無料シャトルバスに乗ることにした。日本はこれが最初で最後だと思っていたが、自動販売機が目につく忙しない道路沿いに、コンクリートの建物が立ち並ぶ風景を見て、やはり二度と訪れることはないと確信した。

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June 16, 2020 at 10:13AM
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